さて、前回健康に有害な外因として、ダイオキシン初め、環境ホルモンなど未曾有りの環境のお話をしました。私たちは、人類がかつて経験した事のないような厳しい環境に生きているんですね。大切な事は、それらをまず知る事。そして,この事態は「結果」であって、本当の問題は「原因」が何であるかを見誤らない事。その原因とは、実は自分自身の生活スタイル、延いては自分の「欲」にこそ原因があったことを自覚する事が大切であり、環境問題とは,それを気づかせてくれる為の神様からのプレゼントであったと書かせていただきました。
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自然治癒力とは?
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今回は、そんな中でも健康に生き抜くための「その2」、自らの自然治癒力に気付くというお話に移りましょう。皆さんは自然治癒力という言葉を聴かれたことがありますか?私は、生命力と同じものと考えていますが、考えてみると我々は一体生命力、自然治癒力というものをどれほど実感しているでしょうか?病気は自覚できても、それを治す治癒力は自覚しにくいものです。
今回は、第2回目として、自然治癒力とは何か?を考えてみたいと思います。
さて自然治癒力とは、皆さんが怪我をした時などに、自然に治ってゆく力のことだと通常は言われていますが、この力の本質は、実は「私たちはこの力によって日々生かされている」といって過言ではないほど実は大きなものの様なのです。最近になって、この力の凄さをまざまざと見せ付けられた出来事がありました。
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トマトの生命力
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1986年筑波博の政府テーマ館に出展されました「トマトの樹」です。これを出展された野沢さんは、一言「私は自然の力を信じていますから」と申されました。
さて皆さんは、トマトを栽培された事がありますか?ミニトマトではなく普通のトマトですが、通常は40~60個程生るのだそうです。しかし、野沢さんは、一切の化学肥料を使うことなく遺伝子組み換えもせず、普通の種にただ普通の肥料を使いました。ただし、根が自由に生えるために水の中で根を生やし、根詰まりを避けるため空気を流しました。幹が倒れるのでネットで支え、温度を適温に保つために温室にしました。また、脇目は切らずに兔に角「トマトが良い様にする」と、徹底的に環境を整備しました。これを水気耕栽培(ハイポニカ農法)と言います。
さて、何個のトマトが生ったと思われますか?答えはなんと13000個以上です。通常の250倍以上もの力が、実際には同じ一粒のトマトの種には内在されていた事になりますね俄かには信じがたいでしょうが、事実です。
面白い事は、この事実を一番驚かれたのは、何と野沢さん御自信なんですね。野沢さんは、トマトに「**個生れ」とは、言わなかった。ただ、「ひたすらトマトを信じ、トマトにとってよき環境を整えただけ」と言われました。野沢さんは、このトマトを「トマトさん」と呼んでいます。
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生命力(自然治癒力)を引き出す鍵は「信じる心」
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私は、野沢さんが一番言いたかった事は、実は「自然に秘められた信じられないほどの力」と「この力を引き出す鍵は信じる心」、そして「この信念の元に徹底的な思いやり(環境整備)」であると感じました。これは恰も子供の教育にも通じますよね。野沢さんの思いをトマトを子供に置き換えてみて見ましょう。
『野沢さんはトマト(子供)の可能性を伸ばす方向に、徹底的に条件を調え続けた。それが実行できた時、素晴らしい生命力が発揮され、通常栽培(義務教育)で育まれたトマト(子供)よりも、250倍以上の収穫(才能の開花)へと結ばれた!』という事になりますね。
ところで、皆さんは一体トマトさんと人間とはどちらが本来の力(生命力、自然治癒力)が付与されていると思われますか?・・・・あなたが神ならどうされますか?
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信念の限界が現実の限界
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この様に自然治癒力、生命力とは、本来信じられないほどの力を持っていると思われます。では、どうやってその本来的な力にアクセスできるのか。それを考えるのに、野沢さんから、もう一つとっても大切なアドバイスを頂きました。それは「もしあなたがトマトサンに、**個生りなさいと言えば、最高に出来て**個でしょう。でも通常はそれ以下でしょうね」と言われました。これは野沢さんの経験で、**個というのが、私達の信念の限界なんですね。「現実は、この信念の限界を超えて発揮される事はまずない」と言われたのです。
つまり、私達の生命力や自然治癒力への信念もこれと同じく、「自然治癒ってこんなもん」という「信念の限界」があれば、私達の自然治癒力はその限界を超えて発現できないという事なんですね。この「信念の限界が現実の限界である」と言う事。これこそが、実は自然治癒力を湧現させる為にとっても大切な『法則』なのかもしれません。
では、具体的にはどの様な取り組みがあるのでしょうか?(続く)
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