闘病意欲と生存率
因みにここで面白いデータをご紹介しましょう。癌治療における闘病意欲と生存率の関係です(図1)。1984年、K.W.Pettingaleの報告ですが、大変興味深いデータが示されています。
この報告によると、癌と宣告されて、「闘争心で対応した人」が最も延命が得られ、「絶望感を持った人」が最も生存率が低い。このグラフでは興味深いのは、「病気を否定した人」と「冷静に受容した人」では、否定した人の方が生存率が高い点ですね。
詳細は不明ですが、「病気を否定」とは、やはり「でも生きたい」という表現であり、「受容」を「諦め」と解釈すると「生きる意欲」の順序として納得できます。
いずれにしても、病気を治すという意気込みが大事である事が分かります。そして、根本原因を除去することこそが「治す」事になるのであり、その為には、癌の意味、癌出現の理由を良く知る事が重要です。
(図1)癌患者の闘病意欲
しかし、私自身の経験からも、癌の理由や意味はなかなか気が付けないものです。それくらい癌細胞は潜攻するとも言えますし、自分自身だとも言えます。また気が付けないくらい貴方にとって当たり前の中に潜んでいるとも言えます。つまり、貴方の「当然でしょう!」の中に癌の原因があるという事なのですが、当然故見えにくいですよね。
そこで、私は、自分の癌の原因に気が付く縁として「癌の声を聞くシート」をお渡ししてきました。このシートは、取り組みの中から癌の言い分(=癌出現の原因)に気が付いてもらうためのシートです。
きっと皆さんの癌予防になるだけではなく、生き方の一助になるのではないかと思っています。皆さんもともに感じてみてくださいね。
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