今年も残すところ2カ月を切りました。お陰様で感謝を大きくした1年でした。 「もっと、生きる宣言」~ガンを本当に克服する為に~(NON病外来より)船戸崇史
私はクリニックで癌末期の相談を受けています。名付けて「NON病外来」。難病(NAN病)をもじった発音にしたものです。本来的な生き方なら病気は存在しない(NONE)のに、病気になる生き方故に「その病気」は登場した。しかし、「病気になる生き方」に気付き難し。だから「難病」。決して、治り難(・・・・)しの難病ではないと思っています・・・が、原因に気付き難しなら、治り難しなので、結果は同じかもしれません。ですから、「NON病外来」とは難病の典型である、主に「ガン」に対して、その原因を見つけ出し、どう向き合うかを共に模索する事を目的としています。ガンになったのは結果です。必ず原因があります。ガンの「解決」とは「原因」を知る事を言います。原因が分かれば分かるほど自ずと解決するからです。 当院へ相談に来られる方の殆どは、ガンになり所謂西洋医学を一通り行ったが、再発転移した人が殆どです。 どうしたら良いのか?他に本当に良い方法はないのか? これが殆どの方のNON病外来の受診理由です。その質問に今日はお応えしましょう。 以下は、私の医師としての病院勤務医11年間と開業して17年間の経験と座学、そして、医学以外の人間学セミナーや私なりの修行から学んだ内容で、現在の私が最も確信している内容です。(現段階で私は正しいと信じています) どうしたら良いのか?(現在継続中の抗がん剤は継続するか?) 治療方法の基本は「自分で決める」 実はその人自身が既に解答を持っています。本当に「継続」した方が良いと思っておられるなら当院を受診する事はないでしょう。そこに限界を感じたから来られたと思います。ですから心の内には「中止」の意向があるという事です。その判断が正しいか自信がない。中止の結果、現在の病院主治医から「見放され」、そして路頭に迷うのが怖い。だから、「止めたい」と思いながらもついつい継続して行く・・・という人がどれほど沢山おられるでしょうか?勿論、継続の意向を持って挑戦することが間違いだと言っているのではありません。「継続」の人は、当院へは来ないと申しているに過ぎません。それなら、私は「中止しましょう」と言うかというと、言いません。本当はその人自身が既に決めている事でその人が決定することです。私が言う事で、「自分の事を他者に預ける」というこれまでの間違いを継続する事になることを危惧するからです。 大事な事は、自分の心の内にある解答を信じると言う事です。自分の責任は自分以外の誰も持てないというのは、古来宗教的な教えとしての基本です。私の尊敬するネイティヴインデアンのメディスンウーマンのマリリンヤングバードもはっきり申されております。 ですから、ここで一番大事な事は今一度自分の人生の主人公は自分自身であり、選択も結果も自分で決められると言う事を思い出し、勇気を持って発言し実行して頂きたいのです。 命がけの選択や決定を今になって突然に自分で決めろと言われても逆に躊躇するに違いありません。今まで受けてきた医学とあまりに意思決定の方向性が違いすぎるからです。今までの治療では、「貴方は何も考えなくて良い。此方に任せなさい」という真逆のスタンスでした。 そしてエビデンスという過去のデータと比較して貴方の治療方法が決定されて次々に実行されてきました。その度あなたは「確かなものは私の中にはない。私の外にある」という信念を植え付けられ続けたのです。私が思うにこの姿勢こそが西洋医学の最大の問題点でもあります。当院へ受診されたこの機会に、今一度人生の主人公は自分だったんだと思いだして頂き、これからの人生を是非取り戻して頂きたいのです。 「しかしそうかもしれないけど、でも心配だ」と言う方。その為に我々医療者がいます。私たちは本来は相談は出来ますが決定は出来ません。でも、出来る範囲でサポートはしたいと願っています。 貴方がGOなら、その様にサポートします。貴方がNOなら、その様にサポートします。 他に良い方法はないのか?(西洋医学以外?) 西洋医学は他のどんな補完代替医療よりも強力な治療方法です。しかし、西洋医学的な方法論以外にも、治療法はあります。 その為には、今一度「治療」に対する根本的な考え方の変更が必要です。上段にも書きましたが、現在あなたは「病気は治してもらうもの」と思っているかもしれません。しかし、病気は常に発生しそれを身体が常に押さえていると言うのが本当の姿だと言う事です。これを「動的平衡」と言います。イメージとしては、お風呂にお湯が一定量たまった状態があるとします。 生きている人間とは、お風呂の湯量は一定でも、実は常に湯船にお湯が注がれながら、同時に同じ量のお湯が底から漏れている状態だという事ですね。 源泉掛け流し温泉なんですね。流れている。 これが「いのち」の現状だと言う事です。 40歳を過ぎるとガン細胞は、遅い人でも30秒に1個の割で発生しているし早い人で3秒に1個発生していると言う研究があります。一日で言うと2880個~28800個のガン細胞が毎日登場している事になりますね。本当なら、あっという間に体中ガンだらけですね。しかし、実際は簡単にガンにはならない。しかも、現在分かっている事は、癌腫は全てクローンで元は一個のガン細胞が分裂増殖したものだと分かっています。つまり、毎日発生しているガン細胞のたった一個だけが、2-4-8-16-32-・・・と分裂増殖し10~20年かかってやっと目に分かる程度の大きさ(5~10mm)になる事が分かってきました。 これだけ、常に外敵や変異細胞の出現に晒されながらも健康を維持できるのは、実は私たちの身体にはこうした異常を適正に戻す力があるからなんですね。 さあ、これからが重要です。 このガン細胞の発生や増殖を抑えているのがHSP(ヒートショックプロテイン Heat Shock Protein)と免疫機構なんですね。 ガン細胞除去の立役者1、HSPタンパク
ガン細胞除去の立役者2、免疫機構 次に免疫機構です。これは、HSPでは修復、アポトーシス出来なかった、その網の目をくぐって完成したガン細胞を排除する仕組みです。最近どんどん分かってきまして、HSPと並んで重要なガン予防の立役者であります。主役は何と言ってもNK細胞(Natural Killer cell リンパ球の1種類。他にγ,δリンパ球、CTLなど種々が複雑に絡みガン細胞の増殖を阻止している)。こうしたリンパ球の活性が自律神経の副交換神経支配を受けている事を発見した人が有名な安保徹新潟大学大学院教授ですね。副交感神経が活性化するとリンパ球が増えガンを抑制すると言うシナリオが分かってきました。 ⅰ)現代西洋医学の戦略 さて、その前に、現代医学はこのガンへの治療をどう系統化しているかを見てみましょう。ご存知のように、西洋医学はガンを直接のターゲットにしてきました。「手術=腫瘍を取り除く」「放射線=高放射線で焼く」「抗がん剤=細胞死に至る薬物を投与する」のが3大治療法ですね。ガンの種類や治療法の特殊性や例外はありますが、当院へ相談に来られる方は概ね手術も受け放射線や抗がん剤も使っているにも拘らず再発した、転移したという方々です。多くの場合は、既にこれ以上の手術や放射線治療は不可能な状況で来られます。抗がん剤は使われているケースが多いのですが、この治療法についてちょっと再確認しておきたく思います。 抗がん剤は実は正常細胞も攻撃をします。 抗がん剤の多くが、ガン細胞が盛んに分裂する性質を利用して細胞が分裂する瞬間を狙い撃ちしガン細胞を殺傷します。しかし、これは正常細胞と言えども細胞分裂が盛んな細胞(毛根、骨髄など)も殺傷するという事です。その為脱毛や骨髄抑制から貧血や白血球減少を来します。 さあ、ここが困った問題です。減少する白血球の中には、免疫の立役者のリンパ球(NKcellなど)が含まれるため、抗がん剤はガン細胞だけではなく、自分自身の免疫力を削いでいたのです。この正常細胞へのダメージを抗がん剤の副作用と言います。しかし、例えば、抗がん剤の効果で、仮に正常(免疫)細胞10個が2個死んでも、ガン細胞10個が8個死ねば、総体的にはガンは減少する事になりますので、正常(免疫)細胞が十分ある時には有効な方法かもしれません。しかし、抗がん剤は両刃(もろば)の剣で、基本的に免疫力がある時にしか有効ではありません。ガンも死んだが正常細胞も死んだでは、継続すれば自分も死ぬからです。重要な事は、西洋医学的な抗がん剤は使える時期があると言う事ですね。 しかし、西洋医学的な現代治療では、持ち手が手術、抗がん剤、放射線しかない為、ガン細胞が増えすぎて(免疫細胞が少なくて)抗がん剤の適応がなくとも、他に方法がない以上、抗がん剤を続行するしかないと言う事です。況や、「打つ手がありません」と匙を投げたくない医師ほど、使命感から継続という選択を取らざるを得ない場合もあるのです。 (止めたら死ぬよ!と心ない言葉を言われる医師もいるようですが・・) ですから、治療の最終責任は自分自身にある事を思い出して、自分の責任において、中止する勇気が必要です。その時は実は自分が一番分かります。「やるか?」「止めるか?」と心に問うて、自分の本心が「頷く」方を選ぶのです。西洋医学的治療の継続は、いずれ必ず治らないどころか、より悪くなると心すべきです。全く健康な人に抗がん剤を投与したら、その人はきっと病気になります。それをガン患者が使っている事を銘記すべきです。全ての西洋医学的治療は時間稼ぎです。ガンを小さくして時間を稼いでいるに過ぎません。しかし、時間を稼ぐ事は重要です。その間に、色々な気付きがあるからです。その気付きが時に奇蹟を起こすからです。 ガンをターゲットにして無くそう、やっつけようと言う考え方は限界がある事を知るべきですね。 逆に言えば、副作用のない抗がん剤があれば、問題はないと言えます。現在研究中の分子標的療法などはよりその方向性を高めていると言いますが、まだまだ進化中です。 今後そうした抗がん剤がお目見えすれば問題ないと思います。 その意味で、当医院では、超高濃度VC点滴療法を行っています。 その作用機序は、当院のHPを参照下さい。 大事な事は高濃度VC点滴療法は副作用がないとういう事です。 ⅱ)リンパ球点滴療法 さて、抗がん剤は西洋医学の最期の選択肢として提示されますが、先の理由から最期まで使う方法ではない事は明らかです。 しかし、止められない理由に、 思い出して下さいね。先にも書きましたが身体は全て知っています。身体は、今の今も貴方を外敵や細胞内での異常から守ろうと働いています。その立役者がHSPと免疫だと書きました。ですから、ガン細胞をターゲットにすると、もともとガン細胞自体も自分自身の細胞である為に、結局自分自身を攻撃し継続すれば共倒れになるのです。ですから、次にターゲットにするのが免疫療法とくにガン対応白血球であるリンパ球なんですね。 つまりガンはリンパ球が自ずと除去するので、視点を癌からリンパ球へと移し如何にリンパ球を増やしたら良いかを考えたのが、リンパ球点滴療法です。これもリンパ球の種類や増殖方法で種々ありますが、理屈は同じで担癌者(ガン患者)から、採血してリンパ球を抽出し増殖させ点滴して戻すと言う方法が主流ですね。10人のやくざを取り締まるのに10人の警察官では不十分なので、外へだして培養?して100人の警察官なら10人くらいのやくざは取り締まれるだろう・・という発想ですね。 当院では、東京クリニックの照沼先生と連携してこの療法を実施しています。過日も先生の東京のラボ(リンパ球培養センター)を見学させて頂きましたが、実に多くのスタッフが清潔操作で精密機械を操作されていました。往々にしてリンパ球療法の一番の問題点は価格ですが、これだけのスタッフと作業なら仕方ないと観念しました。 リンパ球の点滴療法は、ガンの立役者であるリンパ球の中のNK(Natural Killer cell)を数10倍~数百倍近くに培養して点滴するという極めてシンプルな方法です。 免疫の観点からは最も困るのが、免疫細胞を減らしたり活性を落とす行為です。其れが最も強いのが抗がん剤。治療法として真逆の方法。 ああ本当に人生とはこうした矛盾、パラドックスに満ちています。 (詳細はHP、 http://www.f7.dion.ne.jp/~funacli/cancer/index.htmlを参照下さい。) ⅲ)副交感神経刺激法 そして、次なる視点があります。 リンパ球は自律神経の中の副交感神経支配であることを安保先生らが明らかにされました。 これはリンパ球を増やそうと思わなくともよいので、副交感神経を活性化すれば良い事になります。副交感神経を活性化すれば、自ずとリンパ球が増え、増えたリンパ球が自ずとガンを抑える。よって副交感神経をどうやって刺激するかが重要です。 まず、その前に自律神経について簡単に復習しましょう。 私たちの命はこの自律神経の支配を受けて生きています。1日10万回心拍があり、呼吸も体温調節も食物の消化吸収も全ては意識せずに身体が勝手に機能しています。この全てを自律神経が行っています。自律神経は2種類、交感神経と副交感神経があり、お昼に活動モードの時には交感神経が、夜寝る時には副交感神経が活性化します。 そして、安保先生が発見された事は、交感神経は血液中の細菌を貪食する(食べる)顆粒球(白血球)を活性化し、副交感神経はウイルスや異常細胞(ガン細胞)を排除するリンパ球を増やすことを発見されました。つまり、ガン細胞は毎時、毎分出てくるので、これを夜に知らないうちにリンパ球が除去していたんですね。このリンパ球の働く時間を短くすれば自ずとガン細胞の食べ残しが出ますね。一番の原因は睡眠不足だったのです。 「今日中にこの仕事を終わらねば・・」という責任感の強い人ほど、結局睡眠時間を削るしかない。夜が副交感神経の最高に働く時ですから、最も重要な時間帯なのです。神様は、1日を、自分の為に8時間、他人(ひと)の為(仕事)に8時間、睡眠に8時間と3つを足して24時間にされたと聞きます。睡眠とは身体の細胞の為だったんですね。真面目で努力家で一生懸命出犠牲心がありちょっと頑固な人をガン性格と言います。それは、ガン細胞を消す時間すら惜しんで世の為人の為と言って働く結果、夜も休まず無理をする為ガンを掃除しきれなかったという極めてシンプルな理由だったんですね。 ですから、当初私は、まず性格を変えなければ結果は同じだと、ガン患者さんにもっと不真面目で良い加減な生活を提言してきました。患者さんに話せば話すほど、私は自分は大丈夫だと確信するようになりました。人に言えるほど真面目で努力家とは思っていなかったからです。「私はガンにはならないだろう」が、いつの間にか「なるはずがない」と確信していたのでした。しかし、現実には3年前に腎臓ガンで手術をしました。ああ、この程度でガンになるんだ~と言うのが正直な感想です。 それから患者さんへの対応も変えました。性格などそう簡単に変わるものではない。性格を変えなくても良いから、生活を変えましょう。まず、副交感神経が最も活性化してガンを退治してくれる睡眠時間は最も重要です。 ですから、良く寝れない状況こそがガンの大敵だと気がつきました。 多くの場合、ガンも進行すると、痛みが出ます。 ここに多くのエネルギーワークやテラピー、笑い、呼吸法、瞑想や坐禅、祈りなどがある事が分かってきたのです。 ガン治療法の原則 さあ、ここにきて生活の中に治療法がある事が分かって頂けますね。もともとガンは生活の中で出てきました。それなら生活の中で治せないはずはありません。 ではどうしたら良いのでしょうか?私は2つの大切な転換が必要であると思っています。 1、「治そう」ではなく「変えよう」 結果として肺ガンや胃ガンなど、部位で表現されますが、私が見た限り同じ癌など一つとしてありません。色々な過程で生じたガンですから、治し方も色々で良い筈です。10年かけて出来た癌ですから10年かけてゆっくり取り組む覚悟をしましょう。ただ、「治そう」とは思わないでください。ガンも治すと言う意思を持たなくとも治ると信じています。 誰もガンをつくろうと思ってガンが発生したわけではありません。 無理をして無理をして、その結果免疫力が一時低下して、免疫の周到な網の目をくぐったガン細胞が1個あったのです。作ろうと思わずにできたガンは、きっと無理の得意な貴方に登場した以上、「治そう」と思うと治すための無理を重ねる可能性があります。このエネルギーはガンを作るエネルギーと同じです。 だから「治そう」と思わず、「変えよう」と思う事。 そうです。大事な事は、「変える」事です。 今までの生き方はガンの出る生き方だった。 どこにガンの出る生き方があったかを検証して、生き方を変えるのです。 結果を変えようと思ったらやり方を変える。方法(過程)が変われば必ず結果は変わるからです。変えるのは「ガンの出る生き方」=「無理した生き方」にまず気がつき、其れが何かを検証すると、多くの場合、手放したくない何かを握って生きる事だと気がつきます。それは、思い込みであったり拘りであったりします。自分の心の中で「・・・せねば」とか「・・・なければならない」という強制する思いが多くの場合、ガン化の原動力である事が多いですね。 ですから、「生き方を変える」とは、この「~ねば!~ねば!」を捨てること。 「成長するとは、どんどん得るのではなく、どんどん手放すことである」とは、尊敬するマリリンが教えてくれた事です。なかなか出来ませんが、少しづつ実践で進めるしかありません。「変える」=「手放す」と決めた生き方の過程の中で、ガンが根本的に消える瞬間がくると思いうのです。「ねばねば」の結果出来たガンは「ねばねば」が無くなった時消えるのは当然でしょう? 生き方はネバネバよりサラサラが良いという事でしょうか? 2、身体は何でも知っている 身体の事で重要な事があります。 それは、私たちの身体は私たちの知識をはるかに凌駕する智慧を持っていると言う事です。分からない事は身体に聞く方が間違いないと言えます。風邪をひいて引き起こされる全ての症状は身体の排毒現象です。貴方の知識や思考とは関係なく、咳を出し鼻水を出し、吐き気や下痢で全てウイルスを出そうとしています。身体の中で必要以上に増えたウイルスには、燃やしながら発熱し、1度体温が上がるごとに20~30%も免疫活性を高めリンパ球の活動を支援しています。身体を信じる事です。その身体がガンを起こしたじゃないか?と言うのは間違いです。身体はガンを防ぐためのあらゆる装置を作動させても、貴方の生き方の方が其れを上回るストレスとなり、防止できなかったに過ぎません。 検査にも身体のサインを利用する方法があります。バイデジタルOリングテストです。キネシオロジ―の1ジャンルになります。その薬が身体にあっているのか否か?選択に迷う時には、身体に聞くと言う方法です。 これを信じる事が出来たら、実は生きてゆく全ての選択を身体にいちいち全て聞くと言う方法が成り立ちますし、その通りです。動物はその選択を直感で行っていると言えます。動物的感といいます。ですから、選択に迷った時には、誰かに聞くより身体に聞くと言う姿勢を重要視してください。貴方の命なのですから。命がけの身体が知らないはずがありません。貴方の命の責任は貴方しか取れないのですから。 しかし、その方法に慣れていない私たちに、健康を回復する方法として、私は4つの大事な視点があると話します。それでも迷ったら「動物的感」で決めて下さいね。 健康回復の4つの視点 1 まず一番は、身体造りです。 ガンにならない身体を造ります。方法は簡単で、身体の構成要素を変えればOK。身体は何で出来ていますか?そうですね、食べた食事と水そして吸った空気です。それなら、これを全て変えれば、自ずと身体は変わります。今飲んでいる水を変える。食べている食事を変える。吸っている空気を変える。どれも可能な話ですね。水は身体の60~70%を占める大きな構成要素です。細胞は1日200gしか変わらないのに、水はどんどん循環し排泄されますから、直ぐ変わると言っても良いですね。水道水の塩素は体に毒。浄水器は良いのですが、古いカートリッジは雑菌など繁殖し注意が必要。ペットボトルの水を勧めています。銘柄は何でもOK。ただ、私は「高賀の森水」を飲んでいます。この水は父親が掘った水だから。でも、基本的に何でもOK。高価な必要はありません。 次に食事ですが、食材、料理方法、食事方法、食事量と色々あります。これは水同様重要です。食材は土地の物・旬の物が基本です。主食の米ですが、玄米は良いですが、消化器の弱い方は負担大。玄米ペースト可。野菜・根菜・豆類はOK.また、肉類はガンの好きなトランス脂肪酸が多く控えめに。炒める揚げるなど油を使うのは食材が酸化し易く注意。
ファーストフードは添加物なども多く注意が必要。防腐剤、色素などの化学薬品は、食べる人をより健康にするための物ではありません。食事=身体の図式からは、添加物だらけの身体になります。 本来の免疫も、身体を排除して良いものか?異物除去が仕事の免疫細胞。異物が多いと身体は単なる異物の塊である可能性があるからです。 食事に関しては別の重症な視点があります。「食べない健康」もあるということ。健康になるために、何かを入れる(不健康は何かが不足していると信じている)のではなく、入れ過ぎている場合もあるということです。典型はメタボ、肥満。出すこと、入れない事が重要。また毒を出しているつもりで一杯毒を入れている可能性もあります。つまりデトックスの重要性。玄米や黄緑色野菜はデトックスの達人。断食も健康なら是非お勧め。(世尊自ら医法経説いて曰く「もし五体のいずこなり患いなば、先(ま)ずもって食(じき)を断つべし」) 当院でも年2回(5・9月)に坐禅断食会を開催しております。 ただし、ガンも進行し、栄養失調状態では食べない訳にはいかない。飽くまで健康な時にこそこうした方法は養生法として実践して欲しいですね。進行ガンの末期にならないと分からないのが人間の悲しい性でもありますが・・・ 食事で最も重要な事は、「感謝の気持ち」。「頂きます」とは、「お命」頂きますの意味。感謝されれば、食事も貴方の為に頑張ります。料理人の務めがあります。美味しく作る事。食事は「美味しい」の言葉が食材への最上級の褒め言葉。美味しいか、美味しくないかで、食材は生きも死にもします。食事に関わらず、「ありがとう」は、最高の治癒(治しと癒し)の言葉です。 2 寝る事(免疫力を上げる1) ここからが、免疫力を上げる第1番です。 先にも述べましたように、副交感神経を活性化する事が延いてはリンパ球を活性化しガンを除去します。一番有効な活性方法が寝る事。ただし、寝るのは寝入りの3時間が重要と言われています。後は比較的浅い眠りが続くそうですが、その人にあった睡眠時間がありますので、一概に*時間とは言えません。長眠で有名なのがあのアルベルト・アインシュタインで9時間以上。短眠で有名なのがナポレオン・ボナパルトは3時間。(アインシュタイン享年76歳、ナポレオン享年51歳・・ナポレオンは毒殺説もありますが、胃ガン説が優位?)しかし、概ね8時間が目安の様です。私は最低6時間は連続して寝るように進めます。先にも述べましたが、痛みや不安で寝られない場合は積極的にモルヒネ(大変良い薬です)や睡眠薬(薬に飲まれなければ良い薬です)を使います。 昼寝ですが、有効です。ただし、寝過ぎは駄目です。30分から1時間以内。それ以上の昼寝は夜に影響します。出来たら昼食後の30分は寝た方がその後の仕事も効率的です。30分後に目が覚めるための有効な方法がコーヒーを飲んで寝る事。カフェインの利尿作用も覚醒に効果的です。 3 運動(免疫力を上げる2) 運動は大変重要です。基本的には身体に「貴方は必要です」というメッセージ
を今一度はっきり伝える必要があります。運動であってスポーツではありません。全く歩かない人は、毎日30分歩く(約3000歩、約2km)人と比べて、女性で16倍ガンになり易く男性では4倍ガンになり易いというWHOのデータがあります。また、30分歩くだけで、血圧も下がり血糖も下がり、骨も丈夫になり腎機能も改善、さらに認知症も予防出来る事が分かってきました。 また、適度な運動はHSPも上昇させる事が分かっていますので、より効果的と言えます。 4 加温生活(免疫力を上げる3) これは、先のHSPに代表される方法です。 そもそも、ガン細胞は43度から、直接細胞死が始まります。これを、機械で行うのが所謂温熱療法で、当院ではインデイバにて、ガンの局所加温を必ず治療に入れております。 その意味で温泉療法は、ゆったり気分で副交感神経も活性化し温熱作用でHSPも上昇し非常に有用と考えます。 入浴時は、身体を擦る度に「ありがとうね」という声かけも重要ですよ。特に日頃貴方が鏡を見ながら不満をぶつぶつ言っているパートは「それにも拘わらず重要なパートナ―として存在しています」ので。 以上の4つの切り口でまず身体の変革に挑戦して見て下さいね。これを継続する事が 結果的に「生き方を変える」事となり、生き方が変われば運命が変わる。その為に、どう選 択するかは貴方は知っていますが、少なくとも「治るか治らないか?」という選択ではなく、治る方向として「どちらか?」が正しい選択。其れを聞き続けて下さいね。後は実践。勿論、抗がん剤を服用しながらでも有効ですよ。 心の変革方法 さて次は、心の変革です。 これは、以前にも触れましたが、私は大変難しいと思っていました。そもそも心が何かが分からない?から始まりました。(詳細は、クリニックHPのコラム「座禅断食のすすめ」H23,3~4 http://www.f7.dion.ne.jp/~funacli/collumn/number/2011/110301.html) 1)自力による修行 私の坐禅断食の師匠である野口法蔵師は、「簡単です」と言われました。 「チベットのことわざに『身体の事をやる時は心の事を、心の事をやる時は身体の事をやる』というのがあります。心を変えてゆく時には、肉体を使った修行をするのです。」 そうです、心の変革方法は、肉体的修業だったのです。野口法蔵師の修行は、坐禅断食と五体投地、滝行です。当院では、この内坐禅断食会を年2回開催しております。また私は個人的に五体投地を毎日108回と読経業を行っています。大体毎朝30分くらいです。 これでどの程度の効果があるかは分かりません。しかし、少なくとも私自身は今日は大丈夫と思えるし、不思議な事は五体投地中に太陽が良く顔を出して下さるようになりました。どんな意味があるのか分かりませんが、私にとっては嬉しい現象です。なぜなら、私にとって五体投地はお祈りであり、太陽の光は、「大丈夫」というサインだからです。 2)瞑想・坐禅・祈りの効果 また、他に効果があると思うのは、瞑想や坐禅そして祈りです。 これは、不思議としか言いようがありませんが、確かに人知を超えた効果があります。瞑想や坐禅では、理由の分からない偶然がどんどん重なるようになります。それが、結果として佳き方向へと結ばれる事が多い。理由は不明です。 瞑想坐禅で、「調身・調息・調心」することでどうも本来の身体の位置(在り方)に入るのかもしれません。(病気とは、この本来の身体の位置(在り方)からのズレを言います)大河の流れも全て一滴の滴(しずく)の集合体です。自分が一滴の綺麗な滴(しずく)になれば大河の全てとシンクロしリンクできるのかもしれません。(瞑想や坐禅は非常に大きなチャプターになりますので、別の機会に紹介します) また「祈り」についてはアメリカのハーバード大学やコロンビア大学で研究されています。スピンドリフトと言う祈りの効果を10年以上研究している組織がありますが、祈りの方法について以下7つの事が調査した結果が報告されています。 1 祈りは実現する:麦の発芽実験で、祈った方が発芽率が高い。何度も同じ結果。祈りは発芽効果に有効と思われた。 2 苦しい時ほど祈りの効果はある:祈りの対象者が辛く不幸である、重症であるほど祈りの効果は大きい。 3 祈りの量は祈りの効果と比例:時々祈るより、常時祈った方が効果がある。 4 対象を明確にした祈りの方が効果的:誰に対して祈るのかをはっきりさせた方が効果が現れやすい。 5 祈りの対象が増えても効果は減らない:対象が一人でも複数、多数でも祈りの効果は同じだった。 6 祈りの経験の長い人ほど効果も大きい:祈りの経験が長い人ほど効果は大きい。普段から神棚や仏壇へお祈りしている人の方が効果は大きい。 7 「無指示的な祈り」の方が「指示的な祈り」より効果が大きい:指示的祈りとは結果を祈ること。例えば「病気が治りますように」「合格できますように」など、結果を指示する祈りのこと。無指示的祈りとは、「神様の良い方向へお導きください」とか、「私にとって最善の方向となるよう」など宇宙や神を信じて任せる祈り。実験では、指示的祈りより、無指示的祈りの方が2倍の効果があったという。 もっと、生きる宣言 以上から、心の変革と言っても数10年かけて作り上げた心はなかなか変えるのは困難ですが、少なくとも五体倒地をしながら、7の無指示的祈りは私自身も継続しています。私が思う一番の効用は、もしこれで再発転移しても、やるだけやった感があると言う事です。本当に覚悟が出来ているのか其れは分かりません。確かに今死んで良いか?と聞かれても、素直に「はい」とは言えません。いや寧ろ、はっきり「No」と言うでしょう。この世をもっと、満喫して楽しみたいから。もっと、わくわくしながら、もっと、たくさんの人と出会って一杯この世ならではの楽しみをエンジョイしたい。もっと、美味しいものを食べたい。もっと、色々なところへ旅行に行きたい。もっと、家族と一緒に居たい。だから、私は「もっと、生きる宣言」をしたいです。「もっと」の後の「、」は「深く」「私らしく」の意味です。味わいたいのです。出来れば時間も。でも時間は法則があるので無指示的な祈りで、神様、宇宙にまかせてあります。 しかし、いつか来る時は来ます。その厳粛なる法則を、今まで如何に沢山見せて頂いたか。私より若い美しい人達が旅立って逝きました。その人たちに、私は引導すら渡してきました。「・・もういいよ。良く頑張ったね。先逝って待っててね・・また逢いましょう」でも、だからこそ思うのです。私達に未来も過去もなくあるのは永遠の今。だからこそ、今を大事に生きたい。ガンになってから、私は余計に思います。今と言う現代でなかったら、手術を受けていなかったら、私は「今」はこの世に存在していないでしょう。私の人生は終わっているのです。でもだからこそ、今ある生に感謝して、もっと私らしく生き切る事を宣言したいのです。本当で、本来の私で居られますように。 私は健康です。私は幸せです。でも、その時が来たら、オサラバです。きっと、既にあちらへ行かれた両親や縁ある数多の魂たちが迎えに来てくれるでしょう。其れも楽しみの一つです。沢山の去られた魂と「また逢おうね」と約束をしたのだから。 其れまでの間、「もっと深く私らしく生きる宣言」「もっと、生きる宣言」をします。 其れが生れてきた私の「生きる目的」だから。 |