秋の出来事
船戸クリニック 医師 船戸 博子


こんにちは。みなさん。船戸博子です。
今回は私がお話をさせて頂きますね。
漢方では有名な五行色体表というものがあります。
これは、古代中国の人が世の中の森羅万像を鋭く観察し、法則性を見出したものです。
私は、この五行陰陽説に感動、感激して漢方の道に入りました。
今でもこの表を書き、色塗りをするとワクワクが止まりません。


[相性]

    


[相生(そうせい)]は永遠の循環です。
 木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、水は木を生ずる。
 「相性(あいしょう)が良い」はここから生まれました。
人との関係も仲良く、楽しく、ありがとうと感謝して伸びあっていく相生の関係でありたいとみんなが願います。


[相克(そうこく)]は「相生」が悪く切っていきます。
                                
         

       木は土の養分をとり、
       土は水を汚し、
       水は火を消し、
       火は金を錆させ、
       金は木を倒す。








木、火、土、金、水=五行の要素で、体の臓器だけでなく、季節、方角、色などすべての事を分けることができます。
もちろん、人も生まれた年、月、日で、あなたは木の性質、あなたは火の性質とみてゆきます。
詳しくみているのが鬼谷算命学です。
この鬼谷算命学をしておられる中森じゅあんさんは何度も家に遊びにおいでになりました。
以前、私は、初診の方の性質、病気を生年月日で当てる事を密やかにしていました。
当たった確率は約3割ほど。未熟であります。



この世の出来事が五行説でみるとどのようになっているか。知りたくはありませんか。
ちょっと困ったことも上の方から眺めてみて、その流れが分かればきっと困ったことではなくて、納得できる出来事に変わるかもしれませんものね。
その五行表がこれです。見た事がある方も多いと思います。(私の解釈も入っています)






このように実に細かく分けられています。
それに加えて八掛(易)、干支の配当、五行発生の数理原則、音階も入ってきます。
この五行を基にその人の運勢をみていくのが四柱推命であり、揚を整えていくのが風水なのです。


今回私は、一週間入院をしました。虚血性大腸炎でした。
夕方の診察を終えて、お友達たちと「ご飯食べに行こうよ~」と車を走らせること数分。突然の強烈な腹痛に襲われました。
ドーン。
すぐに大量の冷や汗、吐気、下痢、下血、一晩中トイレから出られません。
翌日、病院で大腸ファイバーの結果、下行結腸のびらん壊死、縦走潰瘍が見つかり、絶食入院となりました。


どうしてこうなったのかしら。五行説から考えてみました。


大腸の病気。これはに多く、夕方に起こりやすく、私の診察室は西にあり・・・
きゃあ、全部当たってる~~~
うむうむ、その前より、くおん先生が私の顔色が悪いのに気づいておられ、自分でもっぽいなぁと思っていました。
そして、アイセイ薬局(瑠璃光薬局の経営母体)から薬剤師さんがいないという理由で突然、10月末日の閉店通告をされました。
このを知らないやり方に最初は怒っていたことが、今はしみになって、気を紛らすために苦いコーヒーをたくさん飲み、いていました。
喉も詰まったようで、も出づらくなりました。

え~~~!全部当たっている!
これでは大腸が病気になるはずではありませんか。
そしてこの私の身体に起こったことをちょっと上からみてみるとよくわかったことがひとつありました。
それは五神の(ぱく)が大きく関係していました。


ちょっと魂魄(こんぱく)を説明しましょうね。
これは中国伝統医学の気一元論からのお話です。
(こん)は精神を司る「陽の気」で死ねば天に昇っていきます。
気体に似た「たましい」です。
(ぱく)は肉体を司る「陰の気」で死ねば地に留まります。
人の想いや念を表す「執着」と言ってもよいものです。


そうです。私はアイセイ薬局さんの件で大きく「執着」を持ち、私の(ぱく)を増大させたのです。
もし私がこのまま死んだなら私の(ぱく)は私の白骨化した肉体の回りに念をもって留まり、地に帰れなくなります。
ヤバい!です。
そこで大腸虚血性大腸炎という陣痛に匹敵する痛みで、私にこの事を教えてくれたのだと分かりました。


この世の中の不条理は大きく広く突然に口を開けて迫ってきます。
人生の河の流れを五行で読んでいくとせき止められたり淀んだりする理不尽な出来事が納得できる事に置き換えられます。
その途端に青い空が頭上に広がる事もあるのです。
昔の人は養生法までちゃんと教えてくれています。
私はお米を食べ、を食べ、を食べます。
でもは絶対に食べられないなぁ~。