がんに克つ寝技 ~睡眠力を身につけ自然治癒力を上げる方法~ 船戸 崇史 【 がんは治るようになっている 】 がんは治るようになっています。その本質が自然治癒力です。自然治癒力とは「治そうと思わなくとも治る力」です。この力は本来甚大で人を産み成長させ、病気を予防し治し、仕事を成し人生や世界を創造する力そのものだと思っています。 しかし、この力を邪魔すると、種々の病気が生じます。典型的にはがんです。 がんは一朝一夕にはできません。そのがんが現代は2人に1人(50%)なる時代だと言われています。しかし、本当は違います。がんは2人に2人とも(100%)発生しているのです。ただし本当は2人に2人とも消えるようになっているのです。これこそ「自然治癒力」なのです。でも実際は半分の1人(50%)しか消せていないのです。がんになった人とは「がんを治す邪魔をしていた」からなのです。 何が邪魔していたのか?それこそがあなたの「生活習慣」なのです。だから、がんは「生活習慣病」だと言われているのです。 がんになった人はそれまでの生活習慣にがんの原因があった以上、どこに問題があったのか一度自分の生き方(生活習慣)を見直す必要があります。 そして、見直すべき生活習慣は大きく5つのカテゴリーがある事が分かりました。次の5つの生活習慣が ですから、がんを消したいなら、まずこの5つの悪しき習慣を正さない事には消えようがありません。がんの原因に気が付き、勇気を持って生き方を変え生活習慣を変えることからがん治療が始まる事を理解くださいね。 ステージ4、手遅れと言われても、諦める必要はありません。多くの生還者が居られます(ケリーターナー著「がんが自然に治る生き方」参照)。しかし、治る生き方を始めなければいけません。味方は、あなたの中の自然治癒力です。その発動の邪魔をしなければ自然と体の修復機転が働き、がんは消えるしかないのです。 まず、5つの自然治癒力を削ぐ生き方とは?
そして、特にこの中で私が注目する特別重要な項目があります。 それが「睡眠」です。睡眠中こそが、昼に傷つけ疲労した細胞や組織を修復する時間帯です。私は外来で「がんを治したいならまず眠れているかです。眠れないのにがんが治る事はありません」とまで公言しているくらいです。 そこで、今回はこの睡眠をターゲットにした大変素晴らしい書籍に出会いましたのでその著書の内容をご紹介しましょう。 ショーン・スティーブンソン著の「SLEEP」~最高の脳と身体をつくる睡眠の技術~(ダイヤモンド社)です。 (船戸流にまとめました。出典はページで記載しました。ただし紙面の都合で飛ばしたチャプターもありますので詳細は著書を参照ください。) ********************** 以下著書のまとめ ********************** 【 はじめに 】
【 睡眠が脳と身体を造り変える 】
【 睡眠は学習の質にも影響を与える 】
【 眠りは脳をきれいにする 】
【 最高の脳と身体を造る睡眠の技術 】
【 太陽光が睡眠の質を決める 】
【 セロトニンがパフォーマンスを高める 】
【 自然光の有効性 】(以下はP43-47)
【 電子機器は睡眠を阻害する 】
【 電子機器が最も脳を覚醒させ良好な睡眠の邪魔をする】(以下P59-62)
【 コーヒー(カフェイン)を飲むと眠れなくなるのは本当 】
【 体深部の温度を下げる 】
【 睡眠に最適な時間帯 】
【 深夜労働はがんを招く 】
【 就寝時間は重要 】(以下P96-101)
【 腸は第2の脳 】
【 睡眠不足は腸内フローラの代謝異常を招く 】
【 加工食品はNG 】
【 快眠をもたらす最強の栄養素 】
【 マグネシウム(Mg)が不足すると慢性的な不眠症になる 】
【 皮膚にも光を感じる受容体がある 】
【 人工光がメラトニンを減少させる 】
【 光の色で及ぼす影響が違う 】
【 運動による負荷は必要なストレス 】
【 睡眠不足は老化に直結する 】
【 アスリートの睡眠は運動トレーニングの一環である 】
【 携帯電話は電磁界によりがんリスクを上げる 】
【 アルコールはレム睡眠を阻害する 】 (レム睡眠の多寡が良眠の指標)
【 睡眠を邪魔するもの 】
【 サプリ使用は慎重に 】
【 マッサージのメリットは驚くほど多い 】
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如何ですか? 以上は睡眠がいかに免疫力の活性化に重要かをご理解いただけたと思います。 がんに関わらず、全ての病気予防や、楽しく有意義な人生を創造し、賢く生きる為にも睡眠がそのカギを握っています。 私たちは、がんになると「治そう」と躍起になります。しかし、それではますます緊張状 態を増強しストレスホルモンを分泌し治る事を邪魔していた事が分かりましたね。その結果、休息ホルモンを減らし副交感神経を抑制するため、ますます治り難くなっていたのです。 身体は無限の力を持っています。そうでなくては、手遅れのがんが消える筈がありません。大事な事は、まず自分を信じてください。皆さんは先祖代々の最後を託されている子孫(末裔)です。最も洗練された先祖の遺伝子の集大成が皆さんご自身です。弱く簡単に死ぬようならば、既に淘汰されています。素晴らしい遺伝子を受け継いでいるのです。これは間違いありません。ですから、それを信じて、努力すべきは、まず「睡眠」です。睡眠力をつけると言う事!まず皆さんの1日スケジュールの最初に「睡眠時間」を入れる。これを必ず守ると誓う。夜、睡眠時間がやってきたら、「あと少しだけ!」と思っても潔く「終了」と言って残りは明日やるという覚悟を持って下さい。出来なくて周囲(上司)から咎められたら、「私はがんですが、何か?」と言えばよいのです。それでも言われたら、その人はあなたの命以上に業務優先だと言う事です。その職場を辞めましょう。大丈夫、明日はあります。その為に明日があるのですから。がんを公言できる力も治るためであり、睡眠の為なのです。 睡眠とは、重要な身体への思いやりだったのです。そして、寝さえすれば、後は勝手に皆さんの身体に秘められた大きな力(自然治癒力)が治してくれるのです。 これこそ、がんに克つ寝技です。 |
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