コラム

つけ 加え

船戸 博子
ある土曜日の夕方、デイケアの厨房よりいいにおい。
これ、豚汁のにおいじゃない!
えっ、今日、なにかあるのかしら?

厨房をのぞくと、安部さん、豊さん、畑ちゃんがお料理中。おなべの中をのぞくと、とろんとしたおいしそうな大根、人参、ごぼうもたっぷり入った豚汁がくつくつにえてます。

「おいしそう、どうしたのこれ?」
「明日、もみじを見に行こうと思ってます。お昼のごはんです。」
「えっ!?知らなかった。」

本当に、私は知らなかったのです。
皆さん、おどろかれるかもしれませんが、フナクリスタッフは自分たちで考え、動いているのですよ。
上がああしろ、こうしろといっているからしているのではないのです。(言ったことほど仕事としてやれていない傾向にあります。)トホホホ

それも明日は日曜日、お給料が出るわけではありません。ボランティアです。フナクリフォーラムの時もそうです。みんなスタッフは手弁当です。
仕事としてやっているわけではないのですよ。
ただ、みなさんの笑顔が見たいだけなんです。

────すばらしいでしょ、素敵でしょ。──────

こんな人達と一緒に働けるのをつくづくほこりに思っている私です。

(初めて打ちあけ話しをしました。でも、もう9年目に入ります。そろお話ししてもいいかなと思いました。)