コラム

瑠璃光薬局

私たちをとり巻く一切のもの、それらはどれ一つとして私たちにとって不要というものはありません。
あの山、この川・花・小鳥など、それは今、直接に私たちには関係のないのものように見えます。
でも、そうではないのです。それはあたかも私たちの健康を見守る医師や薬のように、実はありがたい存在なのです。

健康なときは、お医者さん薬は関係ないものに見えるでしょう。しかし、あのたくましい山の姿、静かに流れる水、野辺の花、木々を飛び回る小鳥たちを見て、少しでも「ああ、美しい」と感じたとき、それは私たちの心を楽しませてくれる妙薬ともなっているのです。
このような自然のあり方を、仏界では、浄瑠璃国(じょうるりこく)といい、そこの教主を、瑠璃光薬師如来(るりこうやくしにょらい)と言うそうです。

隣りにできた薬局の名前もその名にあやかって『瑠璃光薬局』と名付けました。