おべんとうのはなししげりんおばんさん
子どもの叫び「お母さん!4年生になったらお弁当にするっ!!」 3年の3学期のある日、学校から帰ってくるなり娘が勇んで話しかけてきました。 アレルギー体質でもなく、好き嫌いもないのですが、学校給食のメニューの中で、食べると気持ちが悪くなるというものが多くなってきました。(全く失礼な話ですが…) 特に油もの、動物性のもの全般がそれに値した。 何故だろうか…子どもの身体の中で何が起きるのだろうか-… 体力がついてきた3年生の頃、給食でお腹が十分に満たされないまま午後を過ごすことに、耐え難くなってきた様子だった。 そこで私は子どもに「4年生からお弁当にするか、それともこのままみんなと同じ学校給食を食べ続けていきたいか、考えてみて」と告げた。 ある日、給食センターより栄養士さんが学校に見え、センター内で給食を作っている様子のビデオ放映と説明があった。 子どもがそれを見て、帰って来た時の言葉が冒頭の叫びだったのです。 クラスの他の子たちは、「あんな工夫をしてメニューを考え、一生懸命に作ってくださるので残してはいけないと思った。」と感想を述べているのに対し、我が子には違うところが目に映り、 違う感じ方をしたようだった。 それは、食材、食器、調理器具、調理法、消毒、ゴミなど、自然に則していないということでした。 これを聞いて、私と二人で遺伝子組み換えのことや、添加物のこと、 そしてこれからのことから農業のこと、地球のことへと、全体のことに話が発展していきました。 私は、子どものこの迷いない選択に、そして心からの叫びに応じ、給食を断り、弁当持参とした。 4月から3ヵ月が経ち、私の中にも朝のリズムが整ってきました。ランチタイムにお弁当箱を開けるのが楽しみなのは、我が子だけでなく、クラスのお友達も見にくるようです。(私がちょっと恥ずかしいのですが) あまり変わり生えしないお弁当の内容に変化をつけるため、お弁当は時々変えている。───やっぱり木はあったかいね。─── 学校から帰ってくると、お弁当箱の入ったカバンをキッチンへ持ってきて、「ごちそうさまでした。とってもおいしかったよ。」と言ってくれる。 感謝の気持ちが言葉に出され、それが毎朝のお弁当作りの原動力となっているのです。 さぁ、 明日は何をつくりましょうか~~~~ 子供たちの叫び 「ひかりさんは毎日お弁当でいいなぁ~。私もずっとお弁当がいい!」遠足の予備日で、全員が学校にお弁当を持ってきた時のクラスの子の言葉です。 お母さんが我が子のためを想って作ったお弁当には愛情のエネルギー が充満していますから、子どもにとっては最高にうれしいですね。子どもたちの心からの叫びに耳を傾けてみませんか──────… 私の願い
と、言われています。 「食」とは「人」を「良く」する、と書くと何かにありました。 その通りだと思います。日本人の体質に合った食事を取り戻し、素食にすることによって、心身が穏やかになり、幸せな社会を築くことができるのではないでしょうか。又、そのことが生活自体を簡素化し、それが地球を癒すことへとつながることでしょう。 私の願いは、みんなが生き生きと楽しく暮らしてゆけること。そして、子どもたちが大きくなった時、健全な肉体と精神で、自分がやりたいと思うことができることです。 情報過多の中で、何が正しいか判断するのではなく、何が今大切かを考え、選択し、生きることに対して親として惜しみなく協力してゆきたい。 子どもの身体を責任をもって守ることができるのは親ですものね。
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