コラム

ヘルパーとして思う事

ヘルパー 田口 京子
ヘルパーになって2年半ほどになる私は、毎日毎日が勉強の日々です。

ヘルパー講習で習った事と、実際に問題になる事とはもちろん一致していない事も多く、やはり何もかも自分の眼で見、頭で考えなければ問題の解決にはつながりません。
人の体は生身ですから、教科書通りでは問題についていけず、いつも専門知識のなさを痛感しています。

実のところ、デイケアにみえるお年寄りの方が望まれている事は、私たちの
考えている事よりずっと身近で、分かりやすいことです。
”もっと話を聞いてほしい””やさしい言葉をかけてほしい”といった単純で、ひかえめな願いがそうです。
もちろん、お年寄りの方はそれをいちいち口にだすことは少なく、きちんとした訴えがあるばかりではありません。

何かのきっかけで、ポロリとお年寄りの口から出る言葉に、私は今更ながら”はっ”とさせられるのです。
お年寄りには何もかもお見通しなのだと再認識する瞬間が度々あるのです。
それは多分、お年寄りのそれぞれのご家庭でもご家族の方々は、感じてみえる事でしょう。

今、私はヘルパーとしての自身の健康の管理をみなおしています。
入浴介助、移動介助など、お年寄りの命をあずかる大事な仕事は、何といっても体力が頼りになります。

こちらが疲れていては、お年寄りも安心して体をまかせられません。
そこで私は最近、体力増進に、ジムとプールに通い始めました。 おそまきながら、”私の健康は、お年寄りのためでもある!”と思えば、何だか体をきたえるのもやる気、やりがいがでてきます。

”天の星”にみえるお年寄りの方々と、その家族の方々にとって、安心してまかせていただける場所にする為に私たちヘルパーが何をすべきか、自問自答する毎日です。

”天の星ってどんなところ?””ヘルパーさんたちってどんな人なの?”ご心配や不安がある時は、どうぞいらして、私たちと会ってみて下さい。”こんな人たちならあずけてみようか””こんな人たちならいってみようか”と言っていただけるデイケアになれるように日々努力していきたいと思っています。