コラム

中国旅行をおえて

私は丁度1年前胃癌と診断を受け、ある総合病院で胃の中にある癌細胞を取り除いてもらいましたが、肝臓にも癌細胞が転移している事が分かり、抗癌剤治療を3回受けました。その抗癌剤治療は、とても辛く副作用もひどくあった為、院長先生と相談して私に合う治療法に変更しまいした。そのおかげで現在の私が生かされていると感謝しています。

しかし、肝臓の癌細胞は一向に小さくなる様子も無く腫瘍マーカーの数値は、高くなっていました。でも、日常生活には何も問題なく生活していけるので心配ないのですが、時々不安で不安でこのまま生きていけるのだろうかと・・・。もしかしたら死が近くなっているのではないだろうかと思う時もあるのです。

そんな折の中国生きがい療法は、私にとって大きな大きな山を越えさせて頂くチャンスになったのです。

いよいよ出発、初めての外国旅行、無事帰ってこれるだろうかと、心配していました。

嫌々、案ずるよりうむが安し、北京の天安間広場に着いた頃には、帰りの事などすっかり忘れ、天安間広場の広大さ、雄大さにびっくりで、思い切り深呼吸がしたい、思い切り駆け回りたい、思い切り大声で叫びたい気分になり、思い切り深呼吸をしました。スーとしました。

11月24日抗癌楽団と言う会の癌患者さんとの交流は、私に生きる力と勇気を与えて頂きました。癌細胞をあちこちにいくつも持ちながら生き生きと気功をやってみえる姿は、とても癌患者とは思えなく明るく朗らかで、ましてや16年20年と生き続けてみえるからびっくりです。中には後2年の命と云われながら16年20年と働きながら普通の生活をしてみえるのですから驚きでした。その姿を見させて頂いて、まだまだ生きていけると思いました。(スース-,ハーハ-の呼吸法は続けていきます。)

次に北京中医薬大学、リュウ先生の気功講座は、帯津良一先生の考え方と同様で、西洋医学と東洋医学の併用してその中に気功で癌治療を行っている治療法でした。その気功による癌治療は、とても有効で効果がある治療法である事が確信できました。講座の後、リュウ先生より気功治療を受けた時、全身にビリビリと電流が走り頭の先から、手の先、足の先までもがしびれました。「これは何!」と思いました。

それまで私は、日程2日目にして疲れ、このままだったら体はだるいし足もだるいし、明日の万里の長城行きは、難しいかもしれないと思いつつリュウ先生の気功治療を受けていました。しばらく経って、疲れがとれているのに気が付きました。次の日には、体も足も元気で、周りの方があんなに足が痛かったのに大丈夫なのと驚かれるほどでした。その日は、何が何でも万里の長城へ登りたい一心でした。

朝のうち霧が深かったものの、リュウ先生の気の力、ショウ先生の気の力が天に届いたのか、良い天候になりました。

いよいよ万里の長城に登る事が出来ます。「わー、万里の長城ってずいぶん高いなー。」と思いつつも昨日までの疲れを全部忘れスイスイと登って行けました。足の力も体の力もスポッと抜け、軽々と登れました。「もう時間です。」「降ります。」の声に、ここまでこれた!登れた!万歳!万歳!の満足感でいっぱいになっていました。

それと同時に、生きる力と勇気、夢、希望までが見えてきました。その後、中国ってこんなに雄大で優雅で温かな国だったんだと感じることが出来ました。今後は、今回の旅をバネにして、今自分が持っている生きる力を信じ、夢と希望をもって生かさして頂きたいと思います。

最後に、今まで味わう事の出来なかった感激と感動の4日間は、忘れません。
崇史先生、ショウ先生、リュウ先生、中国の添乗員の皆さん、スタッフの皆さん、同行された皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。-ありがとうございました-