医療法人社団崇仁会 船戸クリニック理事長
ホリスティック医療について
当クリニックでは、西洋医学をベースにしながらも、病気をホリスティックな視点からも見つめ、極力患者様に寄り添えるように、そして、適切なアドバイスが出来るように心がけております。
ここでは当クリニックのコンセプトとなるホリスティック医療についてご説明します。
「ホリスティック」という言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、近年、徐々に浸透してきた概念です。ホリスティック(holistic)とは、全的と訳され、ギリシャ語のホロス(holos)に語源があります。英語のHealth(健康)、Heal(治癒)、Hospice(ホスピス)、Holy(神聖な)、Whole(1つ)など、すべての言葉の元になっています。
これらすべての意味を含む医療の概念こそがホリスティック医療なのです。
全体の一部として存在すること、
その状態を健康と呼ぶ
人が、ひとつの大きな存在の一部として存在することを「健康」と呼び、それは「癒された状態」であるともいえます。全体を診ることを大切にする「ホリスティック」は、現代西洋医学が、あまりに部分的、分析的ないわゆる、要素還元的学問であるがゆえに、「全体を見る力が乏しくなった」という反省に立って発展してきました。もちろん、西洋医学的な分析は重要ですが、医療において、全体と部分の両方を診る視点が重要になってきたと言えます。
身体の大原則から考える「そもそも病気とは何か?」
そもそも病気とは何でしょうか?
私たちはこの不都合で厄介な出来事を、あたかも「突然に起きた事故」のように考えますが、それは大きな間違いです。
健康に関してもっとも需要な法則は、次の2つです。
- 1. 身体は治るようになっている
- 2. 身体は間違いを起こさない
皆さんに起きた病気は本来治るようになっていて、身体は間違いを起こさないにも関わらず、病気になってしまっているということですね。つまり「病気が出来るように生きていた」という事なのです。
そうです、皆さんの良かれと思う生き方に「無理」があったために、治す力が働いているにもかかわらず、「病気というかたち」で、「正しく」登場してしまったのです。