2026.01.06

魂のキーワード ~新しい時代を切り開くコツ~

船戸 崇史

 皆さんあけましておめでとうございます。
 21世紀に入って早25年(1/4)が過ぎました。世界を見回せば長期化する戦争はついには暴力による現状変更が今や常態化してどこか慣れてしまっている自分がいます。一方国内経済も沈滞し、終わる事のない物価高騰と追いつかない所得の間で誰もが委縮した気持ちで閉塞感を感じているのではないでしょうか?
 しかしその現実の中に今私たちは生きており、この閉塞感を人のせいにしたところで解決しません。最終的にその出来事は、一人称の自分にどう響き、何を自分に訴えているのか?どう考え、どう生きろと言っているのか?
 そこで新年の始まりに、一度腰を据えてこうしたピンチで危機的な時代だからこそ、今自分がどうあるべきかを敢えて考えてみたいと思いました。そもそも今この通信を読まれている皆さんこそが、この時代そのものです。すると私たちが変われば時代が変わるかもしれませんから。

新しい時代を切り開く人

「絶対にあきらめない・」所信表明演説
 そう思って社会を見ると、確かに偉大な日本人の実践者がおられますよね。
 日本憲政史上初めての女性首相となられた高市早苗首相です。歴代の総理が成し得なかった国民支持率75.9%(FNN.12月20~21日世論調査)というとんでもない人気を誇る高市首相はまさにこの沈滞したムードを何とかしてくれそうな希望のお一人ですね。なぜここまで支持されるのか?それは高市首相がたびたび発言する「絶対にあきらめない」という強い信念ではないかと私は思うんですね。「成功の秘訣、それは成功するまで続ける(諦めない)」という松下幸之助の核心思想が座右の銘だそうです。知っているとやっているでは大違い・・千回転んでも千一回目に起きればいい・・という強い覚悟を感じますね。

 そしてもう一人、今では地球!を代表するアスリートと言えるドジャースの大谷翔平選手です。彼の一発にどれほど多くの人のストレスが吹き飛ばされている事でしょう。私も然り。日本人としても誇らしくもあり、自らのふるまいを引き締めますよね。一体何が彼をここまで引き上げたのか?私はあるインタビューで答えた彼の言葉、「ピンチを楽しむ」という心情(信念)ではないかと思うんですね。そういう思いになれないから「ピンチ」なんですが、きっと彼はそれを成長の機会と捉えている。今や米メディアでも「彼はMVPを超えた人間」と評価しています。4度目の記者満票で得たMVP後も更に成長しようとしているからでしょうね。より高みを目指す夢にはゴールがないようです。
 そうです、きっとこの「ピンチを楽しむ」や「諦めない」という言葉こそ多くの苦難を乗り越えるキーワードなのではないかと思うんですね。「人は一人では何もできない。しかし、すべての快挙は一人から始まる」と私も思っています。続こうじゃないですか!

あなたオリジナルのキーワード
 そこで、今回はあなたの心の中にある、あなたオリジナルの魂のキーワードを探してみようという提案です。きっとそこに今の時代を生き抜くヒントが秘められていると思うからです。でもどうやってそれを見つけるのでしょうか?
 私は、皆さんがこれまで生きてこられた人生の中でもとりわけ「命がけの経験」をした時に知らず知らずのうちに発動しているのではないかと思うのです。そしてそのキーワードはその後のあなたの人生の沢山の窮地を救うなど多大な影響を与えている可能性もあるのです。そのためにその命がけの体験をまず思い出し、その出来事がなぜ起きたのか?それをどうやって乗り越えてきたのか?きっとそれはあなたの魂の声、キーワードを今一度、今の意識で再確認してみることで、本当の姿が現われるのではないかと思うのです。
 また同時にこのキーワードは、ネガティブに働くと間違った信念としてがんの原因にもなり得る場合もあるのでしょうか?例えば「金がすべて」「働らかざるもの食うべからず」「人は信じられない・・」などですが、不思議と一人称の死にかけた体験で登場する魂のメッセージはなぜかネガティブな信念は出てきません。ですから安心して取り組んでみてください。
 さて先日折しもある医学雑誌のコラム(統合医療でがんに克つ クリピュア出版)に、「今までの死にかけた体験を振り返り、その深い意味を洞察する」という投稿をさせて頂きました。私の個人的な体験からの考察ですが、まさに今回の通信に通じると考え、ここに引用させていただこうと思います。
*************   以下掲載文   *************

はじめに
 起こっている出来事すべてに意味のないものは一つもないと私は考えています。とりわけ「私は死ぬの?」と思えた一人称の体験というのは深い意味を持つと感じてきました。それほど多くはないと思いますが、皆さんのこれまでの人生で、一人称の死ぬのか?と思った体験を現在の意識で今一度振り返ってみると、実はその出来事は新しい人生を切り開く魂のメッセージが内在されているかもしれないという事です。
 中でも「がん=死」と思っている人にとっての「がん告知」は「死の宣告」と全く同じですから、自らのがんの告知自体が「死にかけた体験」だと言えるんですね。
 私の場合は、今回の48歳での腎臓がん体験以外に2つの「死にかけた体験」がありました。今回はそれに秘められた(と私が思う)魂のメッセージをご紹介いたしましょう。

死にかけた体験1、小学校の溺水事件

 私は岐阜の山中で生まれました。自宅の前には清流板取川(長良川支流)が流れ、毎年夏はこの川遊びが私の日課でした。小学校の低学年の頃、やっと素潜りが出来る様になった私は、この川を制覇した気持ちなったのです。お兄ちゃんたちに追いつきたくてこの川に飛び込んで溺れました②。素潜りをして岸に戻ろうとしましたが、とうとう力尽き、子供ながらに私は「もうダメや」と思いました。そして、しっかりと実家の方向を向いて両手を合わせ「お父ちゃん、お母ちゃん、ありがとう・・さようなら」とお別れをしたのです。その後に、近所のお兄ちゃんに右手を引いて助けてもらったのですが、上げてもらった対岸で恥ずかしいやら手足も抜けるほどだるいやらで座り込んで動けなかったことを今でも鮮明に覚えています。そしてこの記憶は「命の記録」としてファイルされ、いつしか埋没していきました。
 ところが、48歳になり私自身の一人称のがん体験を通して「自分の死」という「命と直面する」体験をした時に、突然このファイルが開いたのを感じたのです。「過去に死と直面したことがあった・・そうだ、あのときの小学生の溺水事件だ」と思い出しました。


 そればかりか、この溺水事件以来、自分の人生での重要な岐路には知らず知らずのうちにこのファイルが開かれ「命を懸けているか?」と自問してきたようにも感じました。「命を懸ける」とは「本来で本当の自分はどうしたいのか?」という事であり、私自身の一人称のがん体験は「今の自分の生き方は本来で本当の生き方か?」「そのために生まれてきたのか?」「本当の志は何か?」と私自身へ問いかけていました㉖㉗。
 そして私はそれまでの医師として外科医としての学びが、自分自身ががん患者になることで結実し「がんは自ら悪者のふりをして、今の人生を見直せと登場したに過ぎない」「がんには言い分がある」と感じ「がんの言い分を聴く施設が必要だ」と思い「がん予防滞在型リトリート、リボーン洞戸」を建設しました㉞。

 今の現実の元には幼少時の溺水事件という「命と直面する」体験が私を命と関連する医師という職業に導き、がんという病気や患者と出会わせ、自らもがん患者になる事でリボーン洞戸を創らせたとも言えるのではないか?と思うのです。
 それと、小学校の子供でも「親への感謝」をしっかり伝え、「潔く死を受け入れる」ことも改めて思い出しました。

死にかけた体験2、コロラドVQ体験
 もう一つの体験は、2007年のアメリカコロラドでのVQ(Vision Quest)*1体験です。ラコタ族のメディスンウーマンであるマリリンヤングバードの指導を受けインディアンの成人になる通過儀礼の一つです。祈りと共に儀式は進められていきました。しかし、その静かな祈りとは程遠い強烈な体験となったのです。そしてこのVQも「死」の恐れから一番大切なものを深く考えさせられた体験でした。

 標高3000mを超えるこのコロラドの地は、グラビアに出てきそうなほど美しい景色でした。その一角からこの景色を眼下に眺めてVQは始まりました。しかし、この儀式は10年に一度という樹齢200年以上の巨木すら倒れるほどの猛烈な嵐の中での儀式となったのです。以下はその時の手記からの抜粋です。
 「・・風は益々強くなり結界の中へはかなり太い折れた木片や枝が入り込むようになってきた。雨が降らないのは幸いしたが、風鳴りの轟音はますますひどくなり不安が増大していく。そんな中で私は人生を振り返り、父親から何をしてもらったのかを思い出していた。(父はこの5年前に事故で他界していた)あたりは真っ暗ながら、なぜか天はわずかに明るかった。その時フッと気になり見上げると、私の胴回り程もある巨大な枯れ枝が頭上まで迫っているシルエットが見えた!!・・落ちる?!一瞬恐怖が走る。しかし、私は精霊だ・・どうせなるようにしかならない・・私はその巨木に向かって言った。『落ちたかったら落ちてもいいよ・・』

 その直後であった。一際大きな風が唸なった。私は分かった。『くる!!』次の瞬間、大きな枝は落下しなんと私の寝袋を直撃。丁度お腹の辺りに落ちた。その時私は寝袋から脱し、頭の位置で座して瞑想していたお陰でかする程度で難を逃れた。しかし、枝が落ちるときに、一部が右肩に当たった。あたかも父親が私の肩をぽんと叩くように。この瞬間、私は父親からメッセージを貰った。『あなたがやりたい様にやりんさい。その為に生まれてきた。すべてはもう許されている・・』なぜかこの時、落ちた枝は父親と重なっていたのだ。今、目の前にある大きな太い枝を擦りながら、私は父親に言った。『でも、なかなかやり方が派手じゃない・・』私は苦笑した。午前3時33分。ゾロ目*2の好きな父親らしい仕業だと納得した。
 (詳細はフナクリ通信バックナンバー 2007年11~12月号をご参考ください)
 https://www.funacli.jp/wp/collumn/history.html
嵐の暴風が吹きすさぶ中で起こったこの出来事は今でも鮮明に記憶しています。極限の中での父親の言葉は一際鮮明で深く心に残っています。
 「生きたいように生きる。すべては許されている」。重要な事は「本当にしたい事」。
そしてこの出来事にはもう一つの深い気付きがありました。

VQを継続した本当の理由
 もし私がこのVQの主催者なら、この嵐の中の儀式はきっとすぐ中止にして参加者をより安全な場所に移すでしょう。日本からこのために来た14人のメンバーの身の安全など保障できないからです。しかし、マリリンは儀式を継続しました。なぜできたんだろう?その後、マリリンと再会した時にこの質問をしました。すると彼女はこう答えたのです。
 「そうだった。あれは凄い洗礼だった。しかしタカシ、お前はできたじゃないか?なぜできたのか?」。私はこう答えました。
 「何かあったら迎えに行くとマリリンは言いましたね。タカシのことは私は分かると。でもマリリンは来なかった。だから私は継続した。私はマリリンを信じていたからね」。するとマリリンはこう答えたのです。「タカシ、私も同じです。私はツンカシラ(宇宙の男性原理)イノウチ(宇宙の女性原理)の神を信じています。神がここに集ったわれわれ子供たちに害を及ぼすでしょうか?タカシが私を信じたように、私は神を信じているのです。それだけです」なんと、「信じるとは命を懸ける」という事なんだと教えてもらいました。実はマリリンはこの嵐の中、われわれ
14人の日本人のために祈り続けられたと後にお聞きしました。祈りは神に通ずるんですね。

 この2つ目の「死にかけた出来事」からも命のメッセージをもらいました。この時点で父が他界して5年目、しかし心から願えば死しても尚メッセージをくれるという事。そして、VQの儀式は祈りだと言われましたが、祈りは命がけでありその向こうに神がいるという事、そう信じ切ることが大切である。それは同時に祈りの如く生ききる事が重要だと教えてくれました。
 さあ、この様に今まで死にかけたと思う体験を今の意識で再確認することで、より深いメッセージを感じることが出来ます。とりわけ、その最たるものが「がん体験」だと思っています。溺水体験もVQの体験も多くの人が体験できることではありません。しかし、今や2人に1人が体験するというがん体験は思いのほか多いものです。つまり、がん患者さんなら一度は命(死)を突き付けられ、「死ぬのか?」と思われると思うんですね。私もそうでしたから。だから、チャンスなんですよ。この際今一度振り返ってみられませんか?今だからこそ分かる、感じる新しいメッセージがそこにある可能性があります。そうです、今だから出てくるメッセージもあります。本当に炙り出しの様です。
 そしてそれはきっとあなたのリボーンに繋がると思うのです。

*1:「ビジョンクエスト(Vision Quest)」とは、ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の伝統的な通過儀礼(イニシエーション)の一つで、若者や成人した人物が自分の人生の使命や方向性、精神的な導き(ビジョン)を得るために、一人で山や森などの厳しい自然環境に身を置き、断食や祈りを行う儀式です。これは「インディアンの儀式」として知られ、自己発見と精神的な成長を目的としています。
*2:「333」はエンジェルナンバーとしても知られています。「333」という数字のゾロ目は、アセンデッドマスターと呼ばれる高尚な魂や、天使たちからの強いメッセージだとされています。彼らがあなたを温かく見守り、導いてくれている証拠なんです。

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私の魂のキーワードとは
1,溺れて死にかけた事件から⇒「本来で本当の志は何か?そのために生まれてきた?」
2,コロラドVQの体験から⇒「すべては許されている。本当にしたい事か?」
3,エンジェルナンバーの333⇒「先祖は見守り導いてくれている」
4,どうしても苦しい時⇒「祈りなさい」(祈りは神です。神は子を見捨てません)

 今を生きるあなたの死にかけた体験は深い所できっとあなたに問いかけています。「それは本当にしたい事?」そして同時にこうも言っています。
 「心配はいらない。あなたは常に見守られ導かれている・・すべては許されている。そのためにあなたは生まれてきた・・しかしどうしてもつらい時は真摯に祈るのです。」
 きっとこれが新しい時代を切り開くコツであり魂からのメッセージだと私は思います。
 だから、諦めず、楽しんで生きていきたいですね。そして春を迎えましょう!

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