2026.03.01

がんステージ4からの生還の方法

船戸 崇史

10年ほど前に2015年新年フナクリ通信に「新がん治療元年」としてケリー・ターナー著の「がんが自然に治る生き方」(プレジデント出版)(図1)を感動の書としてご紹介させていただきました。
 何が書かれてあったのか?それは表紙のリード文「余命宣告から『劇的な寛解』に至った人たちが実践している9つのこと」なんですね。1000人以上の末期がん患者の完全寛解事例の文献的考察と100人以上のインタビューの解析の結果、寛解した誰もが行っていた9つの内容がまとめてある書籍なんです。
 皆さん考えてみてください。「余命宣告」ですよ。自分が信じて行ってきた治療、頑張れば報われると信じて、苦しくても辛くても信じて頑張ってきた治療・・その挙句に「余命*か月でしょう」と言われたとしたら・・「絶望」ですよね。
 しかし、そこから生還した人がいるんですね。その人たち全員が実践していた9つのことが纒められている本なんですね。ですから、「余命*か月です」と言われようが、諦める必要はないという事です。
 この「がんが自然に治る生き方」というタイトルに刺激を受けて、拙著のタイトルを「がんが消えていく生き方」にさせてもらった訳です。「治る」という言葉は流石に医師として抵抗があったのですが、「消えていく」という表現には自信がありましたから。(この著書もお蔭様で19刷となりロングセラーと言われ嬉しいのですが、同時に必要な人が多いという証でもあり、ちょっと複雑な心境でもあります)
 その後、ケリー・ターナーさんは改訂版を2023年に出されました。そのタイトルが「がんが自然に治る10の習慣」(図2)です。先の著書のその後のエビデンスレベルをさらに上げながらも、何よりも「9つのこと⇒10の習慣」と1項目増えた事になります。
 何が増えたのか?それが「運動」なんですね。ですから、まずは前著「がんが自然に治る生き方」の9項目について、再度確認しながら(この9項目は10年たった今も同じです)、10項目目の「運動」を追加したく思います。

心不全予防施設ココフィット
 現在当院では、昨年4月から副院長の優佑先生(医学博士)が循環器内科専門医として着任しました。彼の専門は「心不全」治療。しかもその領域で「運動療法」がトピックなんですね。心不全とは詰まるところ「心筋機能の低下」を主とした病態です。なんと「低下した心筋の代わりを四肢筋肉の増強で出来る」という訳です。運動は心筋に負荷をかける事ですが、「適切な心筋負荷は心機能を改善する」という事が分かったんですね。そして「心不全」は現代の日本人の死因の第2位なんですよ。死因第1位のがんに隠れて皆さんもピンとこないかもしれませんが、がんが予防できても次に心臓で逝くわけですよ(アメリカでは死因の1位)。
 それで昨年1月からクリニック内では、彼の着任に合わせて心臓リハビリ施設「ココフィット」を建設し運用開始しているんですね。お陰様で、今では多くの高血圧や心不全患者さんにこの施設をご利用いただき、「運動すると身体が軽くなる。気持ちが前向きになる」と好評を得ています。実際当院の患者さんですから、そうした効果は感覚だけではなく検査データ(採血や心機能検査など)で確認され、特に循環器疾患の多い養老町住民には、今後の心不全改善施設としての拠点になると自負しております。
ココフィットはがん予防でもある
 そして何と、実はこの「運動」が心臓だけではなく、がん予防、がん治療にも効果があるという事が分かってきたんですね。
(1997年に米国癌研究協会(AICR)と世界癌研究基金(WCRF)から「食物・栄養と癌予防:世界的見地から」*1という発表、「身体運動が癌死に大きく関連しているのは,大腸癌・とくに結腸癌であり,次いで乳癌,肺癌,前立腺癌などである」)
*1;American Institute for Cancer Research(AICR)World Cancer Research Fund(WCRF)
Expert Report:Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective.(1997).
 ケリー・ターナーさんの前著でも「運動は10番目の項目だが、誰もが行っていなので、除外した」と書かれてありますが、改訂版では「最初は運動もできないくらいに衰弱した状態だったが、その後体力の改善に伴い(抗がん剤など中止により体力が改善する人は多い)、『運動』を始めた人の中に完全寛解例がある」と表現が変わり、さらに「運動を生涯の習慣にする」が改訂版「がんが自然に治る10の習慣」の1番目に登場したという訳です。

がんが治る9+1の実践項目
 さて、ではまず前著の9つの項目と、改訂版の「運動」を加えた10項目を以下に示しましょう。そしてさらにこの10項目とは、船戸の視点からするとがんの言い分や理由でもあるのではないか?と思われるんですね。その考察も加えて図に示しました。(図3)


(図3)がんが自然に治る生き方の9+1の実践項目とそれぞれの本当の理由


(図1)がんが自然に治る生き方 

(図2)がんが自然に治る10の習慣
   
1) 抜本的に食事を変える 
・砂糖、肉、乳製品、精製食品は大幅に減らすか全く摂らない。
・野菜と果物を大幅に増やす
・オーガニック(有機)な食品を摂る
・浄水器の水を飲む
肉や養殖魚に関して重要な点は、肉そのものより、生育環境として与えた飼料に合成成長ホルモンや抗生物質、農薬、オメガ6脂肪酸などが含まれており、総食事量の10%以下にするべきである。野生の鳥獣魚は大丈夫だが、生還者の多くは殆ど肉は摂取しなかった。また、穀物も精製食品は極力避けていた。口に美味しいものが身体に良いものとは限らない。野菜、果物は3大栄養素すべて含むので、本来完全ベジタリアンで全く問題ない。特に野菜は7色の野菜を万遍なく。また、デトックスという意味では短期間断食や体内洗浄は有効。特に断食は24時間するだけで、内臓の浄化と免疫能活性化に大きく寄与。また水も重要で、天然の湧き水が一番だが、確保できない時には浄水器の水でも良い。

⇒がん前の食事は見方によっては「がんになる食事法」だった。よって抜本的に食事を変えれば身体も変わる。がん前の食事習慣にこそ、がんが消えるヒントが満載だということなんですね。身体は食事で出来ています。さらに食事とは食材+調理法+食習慣です。本書では特に食材での注意事項が書かれてあります。今も同じです。調理法には「茹でる・
煮る・蒸す・焼く・揚げる・炒める・生」の7種類しかありません。とりわけがんが好きな調理法は「炒める」と「揚げる」です。油に熱を加えるとAGEs(Advanced Glycation Endproducts)が増えます。AGEsはがんの餌ではありませんが、がんを大きく育てる環境です。その意味では生菜食などは熱を加えない分、最もスローフードだと言えますが、細菌や寄生虫など温床にもなるので、新鮮である事が重要だと言えますね。

2) ハーブとサプリメントの力を借りる
身体の免疫システムの強化によるがん細胞の除去を目指す。しかし重要な事は、現在のスーパーで購入する野菜や果物は50年前のものと比べ、40%もビタミン、ミネラルが少ないという報告(米国)がある。その為に、サプリメントで補充する必要がある。しかし、劇的な寛解を成し遂げた人は、サプリの重要性を語りながらもそれだけに頼るのは良くないと言う。
・ 消化を助けるサプリ:消化酵素、プロバイオティクス、プレバイオティクス
・ 体内を浄化するサプリ:抗菌作用があるもの、抗寄生虫作用のあるもの、抗ウイルス作用のあるもの、肝臓排毒作用のあるもの
・ 免疫強化作用のあるもの:免疫システム向上、ビタミン、ホルモンなど
 けれど、身体のバランスが戻ったら、少しずつサプリは減らす。そして、それ以後は以下の事を習慣にする。①野菜や果物をふんだんに摂る ②実際にハーブを育ててみる ③発酵食品を作ってみる ④掃除には天然成分の洗剤を使う ⑤決まった時間に寝る。

⇒現代では不足する食事の栄養素や成分があるという事です。つまり現代はファストフードが社会のスピード感に合っている(トレンド)かに見えますが、ここが要注意です。私たちの身体は何千年も何万年もスローフード(煮る、蒸す、発酵、旬の食材、咀嚼が多い)でした。そういう身体の仕組みになっているのに、スピード感ある食事(揚げる、高温乾燥、精製糖、液体カロリー、咀嚼なし)で用を足すかの如くの食事に成り下がっています。食への感謝する心すら持てない。このスローとファストの間に欠落したビタミンなどがあり、それを補うサプリは必要だという事です。しかしサプリ業界の専門家は、サプリもピンキリで元原料や有効成分の量など重々チェックが必要だと言います。

3) 治療法は自分で決める 
 末期がんから生還した人は「医師の言いなりにならなかった」。治療法を自分で決めた。その為に必要な3原則。受け身にならず、自分で行動する、身体は自らの力で治る。
 治癒の力は全てその人の中にある。治療者が出来る事は、患者であるあなたの中にその力がある事を気付かせるだけ。患者は、緊張状態にあると、その力が発揮出来ないだけなのだ。自分の意志で人生を変える。
 まず、がんの寛解や難病の好転という現象は医師に引き起せるものではない。患者が自分で起こすしかない。大事な事は、まず自分の内面をよく意識する事が第一歩。「こんなに自分の生き方から目を背けていた」「こんなに頑張り過ぎていた」「こんなに自己抑制していた」事に気が付くことが重要。自分の内面直視は辛い。しかし、誰もやってはくれない。特に医師の言うデータに飲まれない。「あなたはがん末期です。このままでは、あと*か月でしょう」「代替治療など効きません。すぐやめなさい」「そんな努力は無駄だ。諦めて運命を受け入れなさい」など、自分の直観と違えば、それに屈しない事が大事。

 ⇒基本的に多くのがん患者はまじめでお人好しです。だから医師の言う事も素直に聞きます。「治らない」「余命*か月」まで受け入れてしまいます。それは過去のデータである事を知りましょう。

4) どうしても生きたい理由を持つ 
 「死にたくない」と「生きていたい」とは違う。実は「死への恐怖」は「生への渇望」より強くはない。中には、「死は全く怖くない」という患者もいた。
「そうだ、私は生き続けたいんだ」という揺るがない確信を持つ。なぜなら、私たちには生まれてきた理由がある。人生を目いっぱい愛あふれたものにしたいという目的がある。それに気が付くと、死んで良いなんて言えない。だから生きたい。心が身体を導いていく。
 身体をリードするのは心である。逆はない。患者の信念こそが治癒の最強の促進力である。「自分は生きられる」という信念(腑に落ちた状態)によって、身体は追従する。しかし、腑に落ちていないと、生きる事は困難となる。どうやって府に落とすか?自分の使命を見つける事だ。自分の使命を見つけると、自分の人生が喜びに満たされる。すると「闘争、逃走反応」はオフとなり「休息、修復反応」がオンとなる。すると、体内ではセロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィン、リラキシンなどの免疫向上ホルモンが出る。
 「生きていたいか?」ではなく「なぜ、生きていたいのか?」が重要。残りの人生でどんな事を体験したいか?何をしている時に一番喜びを感じるのか?それが生きる目的。

⇒これにはコメントなし。全くその通りだと思います。

5) より前向きに生きる 
 「病気は治らないと幸せになれない」のではなく「幸せになると病気が治る」のである。生還者は、幸せ、喜び、愛など前向きな感情を感じようと努力した。実は、心と身体の連携は既に科学的に証明されている。身体が恐れストレスを感じると、ストレスホルモン(コーチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンなど)は細胞に「闘え」「逃げろ」モードの指示を出す。一方、身体が幸せ喜びを感じると、治癒、幸せホルモン(オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィン、セロトニンなど)が出るのである。
 幸せホルモンが出る「幸福」は習慣になるので、一日数分でも良いので、何か喜ぶ時間を作る事は重要。
 笑えるテレビを見る。サークルに参加する。楽な人とのお喋りなど(ただし、テレビ鑑賞はだめ)。しかし、無理に幸福感を求める必要はなく、幸せを感じたら、その後は完全に手放す事が重要。すると、悪い感情をも手放すことが出来る様になる。
 生還者は、否定的思考パターになった時、「遊び心」「ユーモア」があれば、そこから脱却出来ると言う。加えて、重要な事は、「付き合う人を代える」事。物事に否定的、寄生的な人とは付き合わない。逆に良く笑わせてくれたり、楽しくなる人と過ごす時間を増やすようにする。しかし、どうしても嫌で辛い事態に遭遇した時には、「どうしてこんな目に合うの?」と思うのではなく、「分かりました。私はこの状況から何を学べば良いの?」「私には何が出来るの?」と問うように習慣化する。この時に重要な事は、心を澄ませ耳を澄ますこと。身体の声を聴く事が重要。
 どんな病んだ日も、心打ちひしがれた日も、1日5分笑い、幸せを感じる時間を持つ事を習慣化する事で、心と身体と魂が元気で居られる。

 ⇒本当にしたい事が出来ているのか?そこが最も重要な視点です。。

6) 抑圧された感情を解き放つ 
 生還者で重要な事は、身体の変革よりも心、感情や精神の癒しといったことを口にした。そもそも病気とは「詰まり」なのだ。だから、詰まりの開放が重要。

⇒兎角がん患者は我慢強い。我慢は必要だが、何でも「過ぎ」は良くない。なぜ我慢するのか?我慢して何を守ろうとしているのか?時に大きく吐き出すことは重要ですね。
  とりわけ日本人は3G(我慢して頑張る頑固者)が多く、その根底には「人に迷惑をかけない」という心がけがありますね。時に自分がどうしたいか?という気持ちと対抗する。こんな時には、一呼吸おいて、自分のしたい事の後に「自分はそのために生まれてきた」と心の中で呟いてみて欲しい。心の中で「Yes」と出れば、出していいと私は思っています。

7) 直観に従う 
 大事な事は、心を静かに落ち着ける事。すると、どうすれば身体が健康に戻るかは自然に分かる。がんは身体のメッセンジャーに過ぎない。「何かがおかしい」「どこか違う」という感覚は私たちに何かを教えようとしている。直観は特に複雑系の問題にぶつかった時に有効であるというデータがある。(車の購入時直観で選んだ満足度の方(60%)が、思考錯誤の選択後の満足度(25%)より高いなど)
 直観が病気を治すわけではない。しかし、病気を治癒に導く治療の選択時に直観が重要である。直観力は①瞑想 ②日記を書く ③夢の分析などにより養う事が出来る。そして活用できる。いずれにせよ、無意味な直観はない。

⇒どうも直感と腹は関係があるようですね。消化管は第2の脳だと言われます。脳と同じ神経細胞を私たちは消化管にも持っている事が分かってきました。だから、我々は様々な感情を「腹」で感じると言います。しかも、この第2の脳は頭とは別に動くと言います。今のところ、消化管は「思考能力」を持つと考えられています。頭で考えるより腹で感じるという選択方法もあります。「腹に入る」「腹が立つ」「断腸の思い」「腹の虫がおさまらない」「ガッツ(腸)がある」と言いますから。
   因みにガッツがあるというのは、「怖さを払拭する力」ではなく「怖いままでも諦めない力」だそうですね。
 
8) 自分の魂と深く繋がる 
 魂の治療とは「霊性による治療」のことで、「神」や「魂」と呼ぶ人もあれば、単に「エネルギー」や「気」「プラナ」と呼ぶ人もある。「深い安らぎの境地」と置き換えてもよい。
 魂と深くつながるために重要な事は「思考を止める」事である。思考する行為と魂のエネルギーを得る行為は相互排他的で思考を手放すほど魂のエネルギーは上がる。魂と繋がる方法には、「祈り」「瞑想」「ランニング」「ヨガ」「太極拳」「座禅」などがある。しかし、思いのほか思考を停止することは難しい。しかし、練習によってそれは習得できる。
 魂につながる方法の1つに「瞑想」がある。瞑想とは心を静め、心の中で何かを問いかけそこに神がいると感じた時、それを瞑想と言う。
 瞑想によりメラトニンというホルモンが増える。睡眠に欠かせないホルモンだが良好な睡眠は健康のために重要だ。免疫システムがじっくり時間をかけて細胞修復や排毒作業に当たるのは睡眠中だけ。実際、がん患者のメラトニンレベル(睡眠レベル)は危険域と言えるほどに低い事が分かっている。ストレスが軽減すると免疫システムが向上する事が明らかになった。瞑想すればするほど、身体のウイルスへの抗体を増やすことが分かった。
 また、親からの欠陥遺伝子も、瞑想により発現スイッチをオフにする、または発現を遅らせる事が出来る事も明らかになった。
 瞑想やヨガ、太極拳など魂につながる実践は、免疫システムを強化し睡眠の質を高め血流も改善する事が分かった。またその結果、ストレスを減らし共感力を高めるという心の健康にも寄与する事が科学的に証明されている。

⇒魂とはそもそも「生き方の方向を決める中心」と言えるでしょうか。魂という言葉は日本人とアメリカ人では違いますね。アメリカ人は「自分らしく生きる」「自分の人生を選ぶ」がある結果、決断や自己主張や目標達成が重要となりますが、日本人は「関係性」に表れると言います。例えば、恩、縁、場や空気感など「調和の働き」として人間に宿るものという考えがあります。ですから、私も日常のリボーン外来の現場で「あなたは何がしたいですか?」とお聞きすると、「皆さんが喜ぶことが私の喜びです」と言われる人が多いんですね。きっとそれは本心で日本人らしさです。でもその結果、外の目を気にする(どう見られているか?)あまり無理して頑張る事を助長しかねないですね。がんの言い分は「無理しない(3Gをやめる)」ですから、ここは注意が必要かもしれませんね。

9) 周囲の人の支えを受ける 
 「愛されている」と実感する事で幸せホルモン(ドーパミン、オキシトシン、セロトニン、エンドルフィンなど)が血中に流れ出す。そのホルモンは、身体の炎症を抑え、私たちを幸せにし、免疫システムの働きも向上する。
 病気の時に感じる他者の愛には身体の治癒を促す効果がある。また、人とのつながりを多く持つ人はあまり持たない人より、明らかに寿命が長く、またがんの罹患率も低いという研究がある。つまり、孤独感は治癒の敵なのだ。乳がんで治療を一人きりで対処した人は、10人かそれ以上の友人からサポートを受けた人より死亡率が4倍高かった。孤独を感じている人は、何らかの方法でその解消を図った方が良い。
 また、身体のふれあいは治癒を促進するというデータがある。性的ふれあいという意味ではなく、ハグや、肩に手を添える、痛いところのマッサージなどである。
 特にハグは「抱きしめホルモン」である、オキシトシンの分泌を増やす。オキシトシンには、抗炎症作用、降圧作用、コーチゾール抑制作用、消化管賦活作用、免疫向上作用がある。  
 この効果は、ペットでも同じである。ペットが傍にいるだけで、治癒ホルモンは放出される。 (データでは、10秒のハグでこの効果はあるという)

 ⇒兎角がん患者は「迷惑をかけたくない」と考え、一人で頑張る傾向があります。周囲の人に助けを求めたり、周囲が支えを受け入れる。この決意はリボーンを生みます。

10)運動を生涯の習慣とする 
 改訂版の「がんが自然に治る10の習慣」では、1番目に登場したのが『運動』でした。運動により筋肉からマイオカイン(イリシン・SPARC・IL-6など)というホルモン様生理活性物質が出ます。これらが種々ホルモンを増やし、がんを抑制します。
「もし身体活動が錠剤のかたちで存在するなら、それは世界で最も処方される薬となだろう」(グレン・ウェイツ、がんサバイバー共同創設者)と言われています。

⇒毎日30分歩く。週2回の筋トレでマイオカインは分泌されます。筋肉は最大のホルモン分泌器官と言われています。筋肉は裏切りません。糖尿病とがんは診断後速やかに生活に運動習慣を導入しましょう。また、有酸素運動や体温の上昇もリンパ球活性を上げ(1度で40%上昇)、加えてがんの餌である糖が筋肉で消費され、そのため増えた乳酸はミトコンドリアの餌になります。だから運動を生涯の習慣にするのです。筋活の勧めですね。
この筋活と腸内細菌を活性化する(菌活)をあわせて2キンと言います。

がんステージ4からの生還の方法(10年前の通信のまとめです)
「生還者は一様に、ただがんを治すという点だけに執心していません。がんからの呼びかけを心から聴き、そして勇気をもって生き方の転換に挑み、それを継続しました。間違いない事は、誰もが、西洋医学的な手法を当初は受け入れましたが、途中で(時には医師の制止を振り切って)西洋医学的治療を卒業し、内なる直観に従い、友の力を借りて楽しく生活し、抑圧された感情を放出しながらも、愛と感謝に生き始めているという事です。
 本著の素晴らしい所は、少なくとも西洋医学的に手遅れと言われようが、生還者がいるから諦めるなとエールを送ってくれている事です。しかもただ単なる応援ではなく、生還者が実践していたコツを客観的データとして9項目にまとめ、生き方の道標を示し、しかも実践ステップまで著書には挙げてあります。後進は、治りたいなら、まずそれをなぞってみれば良いのです。
 2人に1人ががんになる時代。どうか、「手遅れ」、「転移再発あり」と言われようが、「余命数か月」などと言われようが、決して諦めない事。勇気を持ってまず最低この9項目は実践してみてください。
 しかし大事な事は、こうして奇跡的に治ったとしても、いずれ、いつか人は亡くなります。それが宿命です。しかし、絶って、自己変革を探究する諦めない姿勢は、きっと孫子への素晴らしい遺産となる事でしょう。あなた個人の命はいずれ潰えても、その生き方は連綿と継がれます。私は、これこそが望ましいあなた自身の存在の証だと考えています。
 しかし、出来るなら折角此方(こちら)に生まれてきたのだから、もう少しこの世を味わおうではないですか。絶対還れるという事は安心でもあります。此方(このよ)で出来るだけ生きましょう!」
 そして10年たった今も同じメッセージです。いやますますこの感を強くしています!
 
【参考:ニュージーランドのマオリ族の健康の定義】
家族がみんな元気にしている事。その人が地域にきちんと貢献している事。年寄りが尊敬さ
れていて、子供たちも幸せで心が安定している事。これを健康と言う。 

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